第61回三田祭 成果発表会 開催報告

2019年11月21日(木)~24日(日)の4日間、三田キャンパス南校舎にて、春学期から取り組んできた6つの社会課題解決プロジェクトについて、ポスター形式による成果報告を行いました。また、23日(土)午後には、自然災害への対策や回復に関する2つのプロジェクトのRAが、各プロジェクトの概要を発表しました。

三田祭期間中は、秋時雨となりましたが、慶應義塾大学の学部生や保護者の方をはじめ、他大学の学生、高校生、一般の方を含む120名を超える方々が、リーディングプログラムの展示会場へお越しくださいました。また、本プログラムのメンターによるご紹介で、企業からも多数ご来場いただきました。多くの皆様にお越し頂き、御礼申し上げます。

ポスター発表では、各プロジェクトや本プログラムの取り組みに対して、率直なご意見やアドバイスをいただきました。そして、会場での口頭発表では、提案したアイデアを実際に普及させる方法等について、多くのご質問をいただきました。また、展示会場では、進学を考える学生やご家族の方とRAが、学部や大学院での学生生活や研究生活について懇談する場面もありました。

三田祭への出展を通じて、様々な方々と実際にお話することができ、本プログラムの活動や成果を広く知っていただく機会となりました。発表した6つのプロジェクトは、まだ活動の途上です。今回頂いたご意見をもとに、さらに検討して参ります。

三田祭担当RAの声
柴辻優樹 経済学研究科 修士課程2年 
リーディングプログラムの初めての三田祭は、恐らく誰が予想したよりも盛況で非常に有意義な機会であったと感じます。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。6年前に経済学部ゼミとして参加した際は、来場者はまばらで議論ができる機会も限られていました。しかし、今回は学部生や企業の方などをはじめとし、様々な方から幅広い意見を聴くことが出来ました。このような形で学内・外と繋がる機会は社会実装を考えるために非常に重要な機会であると感じます。今後とも日吉キャンパス西別館に留まらず、実社会と交流をしながら活動を進めて参ります。

早坂若子 政策・メディア研究科 修士課程2年
会場に入ると、6つのプロジェクトのポスター、そして来場者とRAとの会話が聞こえてきます。企業の方、学生、毎年三田祭での発表を楽しみにしてくださっている方、予期もせず迷い込んでしまった方。初めての三田祭出展でしたが、我々の予想をはるかに超え、幅広い層から多くの方に来場いただきました。ポスターによる成果発表という場を超え、来場者との対話は、こちらが気づかされることばかりでした。自分たちで深めたポスターが、別のものに見えるという不思議で貴重な体験も。今後ともこのような対話の生まれる場を増やしていきたいと思います。このような気づきを与えてくださった来場者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

岡野寿朗 理工学研究科 博士課程2年
本プログラムとして初めての試みである三田祭参加は、俯瞰的な議論の拡充及びプログラム意義の再確認という二つの観点から、非常に有意義であったと感じます。日々の議論を机上の空論で終わらせない為にも、多くの企業からメンターの先生方にお越し頂いてはいますが、三田祭で頂いたご指摘の数々は、我々RAにとって非常に新鮮で、新たな示唆を与えてくれる物でした。幅広い立場からの多様な意見は、議論をより深い物へ昇華させてくれたと思います。また本プログラムの教育理念や活動に関して幅広い方々から言葉を頂けた事は、プログラム参加の意義を再確認する事にも繋がりました。三田祭での成果を糧に、今後の活動に繋げて行きたいと思います。

  • ポスター展示会場の様子
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  • 発表会の様子
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  • 集合写真

プロジェクト
分野1:大学における自然災害への対策や回復


PJ1:『KOUDOU Flow(IBM Call for Code 2019 グローバル・チャレンジ)』

KOUDOU Flow は、本プログラムで開発された高度IT を活用した災害対策システムで、災害発生前後に大学生と教職員が取るべき行動を支援します。KOUDOU Flow はIBM Call for Code2019 にて日本地区最優秀賞(Regional Winner for Japan) を獲得しました。


PJ6:『慶應義塾の事業継続計画(BCP)を考える』

事業継続計画(BCP)とは、災害後の事業中断や阻害に対応して事業を復旧、再開し、予め定めたレベルに回復するように組織を導く文書化された手順のことです。本プロジェクトでは、総合教育機関である慶應義塾のBCP構築に向けた提言を目指しています。

分野2:超成熟社会における社会課題解決


PJ2:『Smart City Project―経営する大都市構想―』

本プロジェクトでは、成熟した大都市のスマートシティ構想を策定することを目的としています。膨大なデータを有効活用することで、経済だけでなく、政治や文化も発展する持続可能な大都市を構想しています。


PJ4:『ヒトの「行動変容」の解明』

人口動態や社会構造の変容により、雇用の流動性が高まりつつあります。このような社会では、個人のスキルアップや健康維持など広い意味での未来への自己投資を一人一人が実行することが重要です。本プロジェクトでは、学生の自己投資行動を促進ならびに阻害する要因について検討します。

分野3:社会課題を解決する思考方法の確立


PJ3:『テクノロジカル・シンギュラリティ』

シンギュラリティ大学院の思想に基づくScience Fiction Workshopの手法を用いて、社会課題を考えることで、革新的な解決方法に至る可能性があります。本プロジェクトでは、本手法の実践を通じて、本手法の特徴や課題を整理し、改善案を提案します。


PJ5:『課題 × Future Design で思考してみる』

Future Designは、7世代先の仮想将来世代を、今を生きる人々が議論する思考方法ですが、明確には定義がなされていません。さまざまなテーマを用いてFuture Designを実践することで、本手法の効果や特徴を明らかにします。