OECDと「超成熟社会」について考えた2ヶ月間

若泉 謙太  博士2年 医学研究科 
派遣先:OECD(東京、パリ)
期間:2014年2月-3月東京事前研修、4月-5月パリ

私が経済協力開発機構(OECD)でインターンシップを行った2ヶ月間で、日本でのOECDシンポジウムとパリ本部でのOECDフォーラムの両方を体験出来たのは、この上なく貴重な経験であった。

  • レジリエントな社会:世界規模の金融危機や大災害に対して被害を最小限にとどめ、かつ、迅速な回復力を作り出せる社会
  • 包摂的な社会:立場の弱い人・物・組織などを排除せずにやさしく包み込める社会

 上記2つはOECDの掲げる目指すべき社会のあり方であるが、これらは正に、我々の考える超成熟社会に他ならないと感じた。
 また、OECDは一つの国家だけでは解決できないような問題にも、グローバルな視点で解決策を持っており、私にとってとても新鮮だった。日本の問題は、人口構造の変化と経済的成長率の落ち込みを抱える先進諸国に共通の問題である。解決手段として、多国籍間での協力や東南アジアなどの新興国の勢いを取り入れることなどが提案された。これには、協力相手国である新興国にとっても先進国とのつながりを強めることで、中所得国の罠を回避するというWin-Winな関係があった。
 私はこのインターンシップを通じて、私のリーディングプログラムでのプロジェクトである「Science of Motivation」に、改めて強い新奇性を感じると共に、政策提言へ向けての使命感をもつことができた。なぜならOECDは豊富なデータを元に多方面で的確な分析を行っているが、このテーマ、特に「社会問題としての慢性疼痛」に関しては、ほとんど情報を持っていなかったからだ。
 OECDでのインターンシップは、私にとってグローバル人材としての視野を培うと同時に、「超成熟社会発展のサイエンス」を追求する強いモチベーションとなった。

wakaizumi1