昭和女子大学 理事長 坂東 眞理子氏「 公務員から大学へ」

2017年10月14日(土)、本プログラムの活動拠点である日吉西別館において、昭和女子大学の理事長・総長をされている坂東眞理子さんよりご講演をいただきました。

今回の講演では、坂東氏ご自身のキャリアパスについてお話しいただきました。坂東眞理子さんは、富山県出身で地元の進学校を卒業された後に、東京大学に進学し、大学卒業後、1969年に総理府(現在の内閣府)に入省しました。当時、女性が中央官庁に入省するのはまだ珍しいことでした。それは当時の日本の就職活動において、女性差別がまだ残っており、男子学生の採用が優遇されており、女子学生には能力があるにも関わらず、門戸が開かれていなかったからです。
その後、1975年に総理府婦人問題担当室(現内閣府男女共同参画局の前身)が発足した時に最年少の担当官としてその活動に参加され、1978年に日本初の「婦人白書」を執筆されていました。坂東眞理子さんは当時男性優位の職場の中で、婦人の地位向上に向けた施策の実現に果敢に挑戦されて来られた点が印象的で、今では当たり前になった両性の平等、性別にとらわれない自己実現といった理念は坂東氏等先達たちの努力のおかげであることが実感されました。
1980年より坂東眞理子さんはハーバード大学に留学され、総務庁統計局消費統計課長,埼玉県副知事、在豪州ブリスベン総領事、内閣府男女共同参画局長を経て、2003年に内閣府を退官されました。これらの多様なキャリアパスにおいて、それぞれの経験がいろんな形で生きたとのことです。現在理事長・総長を勤められている昭和女子大学においても、テンプル大学日本校を誘致するなど、新しいチャレンジを続けておられます。

日本社会において、男女間賃金格差や女性政治家の少なさなどの様に、男女格差がまだ存在している中で、それらを打破するための示唆に富むお話を多く伺いました。今後の日本社会において、人々が性別含め様々な障壁を感じることなく、各人の望むように働き、自己実現していくにはどうすれば良いのか、改めて考えるきっかけとなった有意義な講演でした。

(Texted by: RA6期生 法学研究科1年 丁飛)

坂東眞理子氏
昭和女子大学 理事長
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