島根県隠岐郡 海士町長 第三セクター(株)ふるさと海士 代表取締役 山内 道雄氏 「ないものはない 〜離島からの挑戦〜」

2016 年 11月 5日(土)、本プログラムの活動拠点日吉西別館にて、島根県隠岐郡 海士町長、第三セクター(株)ふるさと海士・代表取締役の山内道雄氏よりご講演を頂きました。

海士町で生まれた山内町長は、島根県本土にある県立益田高校をご卒業されると、日本電信電話公社(現NTT)に入社なさいました。その後、52歳でNTTを退社されると、いわゆるUターンで海士町に戻り、現在は第三セクター(株)ふるさと海士・代表取締役として、そして海士町長として島興し・地方創生に従事しておられます。本講演では、「ないものはない ~離島からの挑戦~」というタイトルで、2002年5月に町長に就任して以来約14年間で海士町をどのようにして活性化させてきたのかについて、熱意とユーモアいっぱいにお話し頂きました。

山内町長は「ないものはない」という言葉をキーワードに海士町を活性化させてきました。「ないものはない。だから、あるものを磨いていくしかない。足元をみれば、海士町にはきれいな地下水と海があるじゃないか」とおっしゃる山内町長は、ないものねだりをするのではなく、自らが行動していくしか島は変えられないという思いで、いわがき春香や隠岐牛、本氣米といった海士ブランドを確立し、それらを全国に出荷していらっしゃいます。銀座にもお店を出店するなど、東京でも高い評価を受けています。これらが海士町の島興しに大きく貢献していることは言うまでもありません。また、山内町長は、「チャレンジしていくしかない。チャレンジをやめてしまったら島はすぐに沈んでしまう。」ともおっしゃられました。数々の山内町長のチャレンジの中でも、町長をはじめ役場職員が自らの給料大幅カットは非常に大きな意味をもっていたと思います。職員内では反発もあっただろうが、結果的にはこのチャレンジが功を奏し、海士町全体の意識をいい方向に変えるきっかけとなりました。

島のリーダーが自ら積極的に行動していくことが、やがて島の職員・職場を変え、住民を変え、そして島全体を変えていく。こうして魅力あふれる島へと創生しつつある海士町では、幼稚園の待機児童が生まれ、島にある県立隠岐島前高校には全国から入校希望者が集まります。海士町は、全国の村や島が参考にすべき地方創生の成功例となるでしょう。

(Texted by:RA5期生 薬学研究科修士1年 野口 遼太郎)

山内 道雄 氏
島根県隠岐郡 海士町長 HP: http://www.town.ama.shimane.jp/
第三セクター(株)ふるさと海士・代表取締役 HP: http://www.ama-cas.com/

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