株式会社東京海上研究所・主席研究員 牧野 司 氏 「ワクワクする未来と、新しい働き方」

2016年10月1日(土)、本プログラムの活動拠点日吉西別館にて、株式会社東京海上研究所・主席研究員の牧野司氏よりご講演を頂きました。

牧野氏は株式会社東京海上研究所の主席研究員として、「Internet of Thingsとデジタルビジネスに関する研究」や「制御システムのサイバーセキュリティに関する研究」に従事されているほか、アメリカ・シリコンバレーで開催されたシンギュラリティ大学のエグゼクティブ・プログラムにもご参加経験があります。また、東京大学大学院や九州大学大学院などで、非常勤講師として若者の教育にも力を入れていらっしゃいます。本講演では、予測不可能な進歩を遂げている世界で「自分の役割・仕事」を見出すためにはどうしたらいいのか、という我々がこれから考えていかなければならない問題について、質問は随時ツイッターで受け付けるという「今風の」方法を取り入れながら楽しくお話し頂きました。

世界では、情報通信技術やバイオ技術といった各種の技術進歩スピードが急激に上昇し、技術がこれまでの進歩の仕方とは全く異なる、予測不可能な進歩を始めていると牧野氏は語られました。このような時点のことを技術的特異点またはシンギュラリティといいます。圧倒的スピードで技術が進歩していくシンギュラリティな世の中において、私たちが「自分の役割・仕事」を見つけていくためにはどうしたらいいのでしょうか。本講演で牧野氏が語られたのは、「ビジョンを創る」ということでした。ビジョンとは、自分が実現したいことで、「現実から飛躍しているが、実現を信じることのできる魅力的な未来像」のことであると牧野氏は語られました。ぶれることのない明確なビジョンを持つ人は、人を惹きつけ、周りを巻き込みながら自分の役割や仕事を全うできるはずです。自分が好きなこと(興味)・得意なこと(能力)・大事だと思っていること(価値観)をもう一度整理し直すことで、「自分だけの」明確なビジョンとその達成のためにやるべきことが見えてくるのではないかと感じました。

本プログラムが課題としている超成熟社会は、精神的豊かさや生活の質、そして自由を重視する、まさに個人主導の社会であると考えます。このような社会の中で「自分の役割・仕事」を見つけていくためにはどうしたらいいのか。本講演はその方法の一つを示してくださるものでした。

(Texted by: RA5期生 薬学研究科修士1年 野口 遼太郎)

牧野 司 氏
株式会社東京海上研究所 主席研究員
HP:http://www.tmresearch.co.jp/

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