慶應義塾大学医学部 薬理学教室 教授 安井正人氏「感性を磨き、一つ一つの出会いを大切に!」

2016年5月28日(土)、本プログラム活動拠点である日吉西別館にて、慶應義塾大学医学部教授の安井正人先生にご講演頂きました。

安井先生は2003年にノーベル化学賞を受賞したAgre教授のもとでアクアポリンの研究に従事されました。最近ではバイオマーカーとしての水に注目し、最新のイメージング技術やシミュレーション技術を駆使して、水分子の動態から生命を捉え直すという最先端の研究をしておられます。今回は安井先生がこうした最先端の研究に辿り着くまでの道のりについて「感性を磨き、一つ一つの出会いを大切に!」という題目でご講演頂きました。

講演の冒頭で安井先生が語られた「いったい自分は何が好きなのか?何だったら一生懸命頑張れるのか?」という問いに対して、即座に答えることは難しいかもしれません。今回のご講演の中で学んだことは、出会いを積み重ねる中で自分が本当にやりたいことが見えてくるということです。安井先生は学生時代に体に障害のある子供たちと交流され、また自身と関係の深い研究をされている先生のもとへ積極的に飛び込むなど、感性の赴くままに活動されました。こうした一つ一つの出会いがあったからこそ、素晴らしい研究との出会いに繋がったということをまさに体現しておられました。終始笑顔を絶やさず自らのキャリアを語る姿がとても印象的で、話には当時の安井先生の感性が詰まっており、自然と話に惹きこまれていきました。講演の最中にも発言しやすい環境を作ってくださり、学生からの意見が飛び交って、非常に濃密な時間を過ごさせて頂きました。

本リーディングプログラムでは多様なバックグラウンドを持ったメンターの方々や学生たちが同じ場所に集い、交流する中で、様々な刺激があります。我々はこれを「水飲み場効果」と称していますが、こうした交流の場で学生はみな意欲的に意見交換し、多くの気づきを得て、自分たちの道を模索しています。このような我々の取り組みを力強く後押しして頂けるようなご講演でした。

(Texted by: RA5期生 理工学研究科修士1年 水口)

安井正人先生
慶應義塾大学 医学部薬理学教室 教授
医学部長補佐(研究・国際担当)
慶應義塾大学 先導研究センター 水分子の生命科学・医学研究センター長

160528_4