株式会社ジャパンタイムズ代表取締役社長 堤丈晴氏 「異文化コミュニケーションとメディアリテラシー」

2015年7月18日(土),本プログラムの活動拠点である日吉西別館において、株式会社ジャパンタイムズの社長でおられる堤丈晴氏に「異文化コミュニケーションとメディアリテラシー」と題してご講演を頂きました。

PCやスマートフォン・タブレットが普及し、多くの人が電子デバイスで情報を得るようになった現在、紙のメディアとしての新聞のあり方が問われています。また、講演を聞いていた多くのRAにとって、新聞業界(特に英字新聞)はあまり馴染みの無いものであったでしょう。そのような背景から、講演ではまず新聞業界に関する10のデータのクイズからスタートしました。また、ジャパンタイムズの創業の歴史や、戦時下における英字新聞ならではのエピソードなど、興味深いお話を多く聞かせて頂きました。ジャパンタイムズ創刊号のコピーも頂き、大変興味深く読ませて頂きました。

ご講演の中で特に力点が置かれていたことは、「コミュニケーションとはなにか」ということであったと思います。そしてそれは、「相手と価値観を共有することである」と仰っていました。日本において英字新聞を発行することの1つの意義は、日本人と日本にいる外国人との間の情報のギャップを埋めることであるということでしたが、このことも価値観を共有する上で大きな助けとなっているに違いありません。
また、グローバル化についても言及がありました。グローバリゼーションとは、徹底したローカリゼーションの促進であり、その土地に住む人々の習慣や趣向などを的確に把握する必要があるということでした。これも、上で述べたコミュニケーションの問題であると言えます。現在では「グローバル」という文字を冠する様々な言葉が流布していますが、それらの意味についてもう一度深く考える必要があるのではないでしょうか。
最後に、講演の中で非常に印象的だった言葉があります。それは「キャリアの扉にはドアノブがついていない」というものです。これは哲学者の内田樹氏の言葉ということですが、頼まれた仕事こそが本当に自分に向いている仕事である、という堤氏の考えを的確に代弁するものでした。自分の将来についてまだ完全には決まっていないRAも多いですが、いつ誰に扉を開けられても大丈夫であるように準備しておくことこそ、本プログラムを通じて我々がやっておかねばならないことであると感じました。

(Texted by:RA2015 高畑圭佑)

堤丈晴氏
株式会社ジャパンタイムズ代表取締役社長
The Japan Times : http://www.japantimes.co.jp/

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