CollabNet社 Auke Jilderda氏“Inner Sourcing”を語る

5月28日(水)夕方、本プログラム活動拠点の日吉西別館において、CollabNet社 Auke Jilderda氏から「Inner Sourcingを考える」のタイトルで特別講義を頂きました。講師は、本プログラムのメンターである上田理先生(ソニー株式会社;特任教授(非常勤))からご紹介いただきました。講義は英語で行われ、三田、SFC、矢上及び信濃町キャンパスにも配信し、多数のRA生が参加しました。

140521_2

“Inner Sourcing”とは、リナックス開発者コミュニティのような連携を企業や大学など既存の組織の中でもつくりあげ、そこを新しいイノベーションの温床にしようという考え方です。例えばデジタルテレビやハードディスクレコーダーなどの内部処理ソフトウェアの基盤部分をLinux(1)に置き換えることができました。当初Linuxではそのような対応は困難とされていましたが、リナックス開発者コミュニティの多様な能力と製品開発者の協力でそれは実現し、いまやLinuxを使うことが日常化しています。このような多様性とダイナミズムを兼ね備えたコミュニティの力が発揮できるのはLinuxに限らずあらゆるシーンに存在します。

今回その可能性と実現に向けた課題、解決の方策について講演していただきました。

これは今後の社会において重要となる考え方であり、すでにいくつかの企業で実績があがりはじめているようです。学生から次々と上がった質問にも丁寧に対応して頂き、企業のあり方について考える際に、大変参考になるお話でした。

140521_2

(Texted by:3期生 理工学研究科M1 池田 泰成)

Auke Jilderda氏 CollabNet社 https://www.collab.net/jp

(1)Linux:OSS(Open Source Software)のひとつ。ライセンスフリー・無料で使用できる。開発には世界中から有志が参加しており、開発者のコミュニティは世界で最も成功したコミュニティのひとつと言われている。

20140528_01